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今朝起きるともう熱はなく、少しのどが痛むだけ。ほぼ全快に近いなとか思ったけど大事をとって、明日かあさってまで 滞在しようと思う。

朝に懐中電灯を返してもらうとき、むこうが謝ったので、明かりをつけてみようとしたら、つかない。たぶん電池切れだろう。 英語ができない人だったのでジェスチャーで電池ちょうだいと伝えようとしたら、3タラをくれようとしたので、いいんだよと言って断る。 そうじゃなくて電池が欲しいんだけどなあ。どこで売ってるんだろう。アピアまで行かなきゃダメかなあとか思った。 なんにせよ、これから夜にトイレに行くときはちょっと不便だなって思った。まあここに滞在している間はトイレもシャワーもすぐ側だし 問題ないが。

ここのビーチファレはすごく小規模で、ファレは2つとそのとなりに女性たちの集会場みたいな少し大きめのファレがあるだけ。 ちなみにビーチは崖を下ったところにあるらしいので、今日は行くのをやめておく。きのうシャワーも浴びていないので、 昼の暑いときに浴びて、さっぱりした。このビーチファレはこの村に住む人達が食事などを当番製で持ってきてくれるみたいで おもしろい。前に滞在した3つのビーチファレはどこもお客さん用に料理を別に作って、食べるのも別だが、 ここは料理はそこの家の家庭料理で、サモアの人と同じ物を食べることになる。さらに食べるのもよかったらいっしょに食べないか と誘われたりして、空いていたファレで一緒に食べたりした。民泊にやや近い感じだ。そこで昼にMinaという女性と知り合う。 30歳で独身だと言っていた。サモアでは結婚が遅いほうだろう。そしていっしょにバレーボールをやりに広場まで。 ぼろぼろになっているけど一応ネットがあり、小さな子供も男も女も一緒に遊ぶ。てっきり試合形式でやるのかと思ったら 特に得点などはつけず、ただプレーを楽しんでいた。めがねを掛けているのでアタックはちょっと怖いなと思ってブロックなどはせず。 トスを上げるのがみなあまり上手くないので何気に俺はセッターになっていた。みなアタック好き。どう見たって無理なボールも アタックしてネットにひっかけたりしてた。なかなか楽しかった。

その後、Minaと子供たちは聖書を使ったゲームをしていた。ある文章をMinaが言ってそれが何ページの何章にあってどういう文なのか を調べる速さを競うゲームみたいだった。キリスト教でないし、サモア語もわからない俺には面白いものだとは思えなかったが こどもたちは夢中になってやっていた。俺、基本的に宗教とかって好きじゃないんだよね。他力本願なところとかが。 汗が冷えてやや気分が悪いので、Minaに先に帰ると告げて、ビーチファレに戻る。バレーで知り合った17ぐらいの女の子に 日本語の挨拶を教えてって言われたので教える。「さよなら」でお別れした。

ファレに戻って着替えて横になると疲れがとれて、気分もよくなった。夜にTofiという21歳の女性と知り合う。ちょっと 太ってるけど、とってもいい子だった。そういえば今まで出会あった若い女性はだいたい痩せていたと思う。 おばちゃんたちはたいていでっぷり太っていたけどね。やっぱ若い子は体型とか気にしてんのかなあ。ちなみに男はたいていだれでも マッチョ。いい筋肉してる。たぶん日々の野良仕事などで自然とつくのだろう。みなたくましくて、痩せで筋肉のない俺はうらやまし く思った。ここで1人じゃ生きていけないのかなあとか思ったり。まあでもそしたら協力してもらうもんね。俺は俺のできることで 何か役に立てばいいんだしね。

Tofiとちょっと話して、ピラミッドゲームをする。夕食後に家に来なよっていうので一緒に行く。Tofiの親父さんはもう70過ぎで、 でもすごい元気で毎日畑に行ってるらしい。すごい。「歌をうたってよ」と言われたので歌おうとすると、 6歳ぐらいの小さな子がぐずって、ちょっとうるさくしたら、親父さんが だまらせるためにバッシンバッシンビンタしてた。すごいスパルタ。ちょっとやりすぎだろって感じ。まあ俺は口を挟まず。 歌を歌ったりしてちょっと会話して帰る。Tofiと仲良くなれたかな。